インパクトを与えるために、鮮やかで派手な色をたくさん用いようとしてしまうことがあります。
しかし、実際には、鮮やかで派手な色が多く使われたサイトは情報の邪魔をしてしまいますし、そもそも目に優しくありません。
人が画面を見続けるためには、ある程度落ち着いた色を少なめに使う方が適しているのです。
また、鮮やかで派手な色を使い過ぎると、何だか古い・うさんくさい印象を与えてしまう危険があります。
ホームページの印象として「古い」「うさんくさい」は致命的です。
どんなによい内容が掲載されていたとしても、配色が古かったりうさんくさかったりすれば、ブラウザの閉じるボタンが押されてしまいます。

一般的な手順としては、基本の色を一色、ポイントにする色を一色決め、まとめていきます。
ここで選ぶ色は、自社のコーポレートカラーや、ホームページの目的（伝えたいメッセージや与えたいイメージ）に合うイメージの色がよいでしょう。
ホームページの目的に合わない色を使うと、伝えたいメッセージや与えたいイメージをうまく伝えることができません。
例えば、かわいらしいイメージを伝えたいという時に落ち着いた青を選んでしまうと、なかなか難しいということになってしまいます。

具体的な手順としては、例えば、基本の色を青、ポイントにする色を黄色としたなら、標準的な青、深い青、明るい青など、派生する色で全体をまとめていき、ポイントになる場所に黄色を使っていくのです。
ポイントになる色は、多く使い過ぎるとうるさくなってしまうので注意しましょう。
webデザインに慣れている方なら色を増やしても絶妙なバランスにすることもできますが、webやネットに不慣れであるほど、色味は少なめにする方が無難です。
それでは寂しい印象になってしまうのではないかと心配になるかもしれませんが、必ず余白で白や黒が入りますし、画像で色が加えられるので大丈夫です。
画像が入らない状態ではちょっと寂しいかな？くらいが、最終的にちょうどよい華やかさになります。
商品一覧などの画像を多めに掲載したいというご希望の場合、商品の色を際立たせるために、サイトの配色はあえてモノトーンをお勧めすることもあるくらいです。

ホームページの訪問者は、多くの場合デザインを見に来ているのではなく、そこに掲載されている情報を見に来ています。
配色もデザインも、ホームページの情報を際立たせるためのものであり、ホームページの目的に合ったものを選ぶことが、一番大切です。
まずは訪問者に画面を見続けてもらうために、ちょっと寂しいかな？くらいの落ち着いた色味でシンプルにまとめることが得策です。
目に優しく、掲載している情報がするすると読み進められるような配色を目指したいですね。

（ライター　K.M）